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表現者の流儀 #193 宇多田ヒカル

宇多田ヒカル(うただひかる 1983119日‐)

シンガーソングライター

 

 

自らが親になったことと、2016年の音楽活動の再開についての発言。

 

もし、母が亡くなった後に妊娠していなかったら、今もし子供がいなかったら、たぶんアルバム『Fantome』を作ったり、仕事始めようと思えてないと思います。

 

自分が親になると、「おもしろいな」って思ったのは、自分の子供を見てて、生まれて最初の体験ですとか経験で、一番人格の基礎となるものとか世界観とか形作られていく、形成されていくわけじゃないですか。

なのに、その時期のこと、自分、完全に忘れてるって凄くないですか?

つまり、すべて無意識の中にある、闇の中にあるみたいな。

で、それをみんな抱えて生きてて、そこからいろんな不安とか悩みとか苦しみが出てくると思うんですよね。

「なぜ私はこうなんだ?」、「なんで、こんなことをしてしまうんだ?」とか。

自分が親になって自分の子供を見てると、最初の自分の空白の2、3年が見えてくるっていう。

「あぁ、私こんなんだったんだな」って、こんなことを親にしてもらって、たぶん、こんなことをしてて、こんな顔しててとか、というのが見えて。

これって結局、親に対する感謝ですとか、自分がどこにいるのか、「ふわっ」て見えた瞬間っていう感じで。

ずっと苦しんでいた理由みたいな…闇の…「わからない」っていう苦しみ、「なんで、こうなんだ?」っていう苦しみが「ふわっ」てなくなった気がして、それこそいろんなものが腑に落ちるというか。

 

 

もう、率直でないことが不謹慎っていうか、もう責任もって率直に、とにかくそこを目指して、がんばります。

自分に対して率直であるってことが難しかったですね。

やっぱ誰にも、「もっと率直になれ」とか、「もっと自分と向き合え」なんて、誰にも言われないじゃないですか。

別に私、歌詞のことも誰にも言われないし、でも自分と自分のやり取りでしかないんですけど。

まぁ作詞すると何かしら…そうですね、「こういうテーマになってきてる」って思うと、「私はそれをどう思ってるんだ?」、「どう感じてるんだ?」、「なぜだ?」みたいなことをどんどん…「どうしたいんだ?」、「何が言いたいんだ?」っていうのを、どんどん自分で突っ込んでいかないきゃいけないんですけど、それが今までで一番、本当…突き抜けるくらいそれを自分で求めて。

難しかったですけど、とても…あの…自分で答えられたなって思ってます。

 

NHKSONGS』より)

 

 

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at 21:39, maricro15, -

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