松本零士(まつもとれいじ 1938年1月25日‐)
漫画家
漫画家を志し、福岡から上京したものの、発表の場に恵まれなかったが、少女漫画誌に活動の場を見出す。
その後、少年誌への仕事も少しずつ増え始めるが、なかなか人気が出ず何度も連載打ち切りの屈辱を味わう。
そうした中、ようやく出世作「男おいどん」(『週刊少年マガジン』に連載)で人気を得たことで、
はっきり気づいたことについての述懐。
おもしろく、きれいな物語を描こうじゃダメなんです。
何のために、という目的ですね。
それは、インキンタムシになって貧乏な下宿(暮らし)をしてても、
未来を信じて、がんばる若者を描くというのに目覚めたわけです。
それ以来、自分の描く少年や青年の性格が、だんだんそれに似てきたわけですよね。
(BS朝日『ザ・ドキュメンタリー 手塚治虫、赤塚不二夫、松本零士 昭和の天才漫画家たち』より)