ヴァン・ヘイレン(1972年‐)
アメリカのハードロック・バンド。
ギターのエディ・ヴァン・ヘイレン(弟)、ドラムのアレックス・ヴァン・ヘイレン(兄)のオランダ人移民の兄弟を中心に、
ヴォーカルのデイブ・リー・ロスとベースのマイケル・アンソニーの4人で1972年、パサデナにて結成。
全世界で8,000万枚以上のアルバムセールスを記録。
大ヒット曲『Jump』のレコーディングのとき、この曲がテープリールの最後だったため、メンバーはみな、気が気ではなかった。
そして、曲が終わったと同時にテープが尽きた。
テープが終わると同時に録音し終えるというパーフェクトなできとタイミングを、彼らはよろこんだという。
エディ・ヴァン・ヘイレン(G)
「『Jump』の、あのオープニングのリフがどこから来たのかなんて、わからない。
あの頃は、キーボードをよく弾いていて…幼い頃からピアノを叩き込まれていたおかげで、
どこかからキーボードのリフが俺を通して“出てきた”だけだ。
その源は? 経験の積み重ねさ!
いじめや失恋、まずいホットドッグなどのいろんな経験が、俺というフィルターを通して出てきたんだ。
人間は、さまざまな経験を溜め込むスポンジみたいなもので、それを絞るとあのときは『Jump』のメロディーが生まれた」
アレックス・ヴァン・ヘイレン(D)
「アルバムに入っている『Jump』は、俺の記憶は頼りにならないが…
一発目か、2回目の演奏だ。それなのに、エディは100回以上演奏を繰り返した。
一発で完璧にできたことを証明するためにムダなことを繰り返した。
このことからも、創造の過程はどんなものかがわかる。
無意識で作ったものに、あとから意味づけをしようとするんだ。
すべての曲が神秘的に生まれるわけじゃない」
デイブ・リー・ロス(V)
「多くの者が一発で決められたことに“罪悪感”を持ち、いじりすぎて自滅する…」
アレックス・ヴァン・ヘイレン
「ご明察! まさに、その通りだ」
(BS-TBS『SONG TO SOUL』より)