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恋愛小説 スイーツ文庫 http://sweetsbunko.jp/

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どこで書くか?書く場所とは?

今年の春頃、ある原稿がどうにも書けなくて、苦しんだ。
 
どこで書くか? 居間でしょ……
 
というわけで、書斎などという大層なものはないので、
普段はリビングのテーブルで書いているが、
この時ばかりは、書き場所を求めて、ソファに座って書いたり、
妻の机に移動したり、家中を転々とした。
 
おまけに腰痛がひどくて、横になっても痛みと痺れがとれない。
なんとか、自分の感情と身体をだましながら、
最終的には、なぜか子供部屋の長男Yの机で書くことに落ち着いた。
そこが最適というわけではなく、どうにか落ち着いた、
というだけのことだったのだけれど。
 
売れない頃のスティーブン・キングは、
キッチンの一角だったか、洗濯機の横の狭いスペースだったかで、
せっせと原稿を書いていたという。
そこがよかったわけではなく、仕方なくということだったのだろが、
そこでしか書けない文章というのも、あるかもしれない。
 
小説『ルーツ』で有名な、
アメリカの黒人作家、アレックス・ヘイリーは、
若い頃、軍で船に乗っていたとき、他の隊員のラブレターの代筆をして、
小遣いを稼いでいたらしい。
だからかどうかはわからないが、物書きになってからも、
船に乗ると筆が乗ったという。
 
ヘミングウェイは、スペイン内戦や第一次世界大戦で戦地に行き、
その経験を元に、『誰がために鐘は鳴る』や『武器よさらば』
などを書いたそうだが、銃弾や爆弾が飛び交う中でも、
タイプライターを打ち続けたという。
そうした状況でしか書けない文章もあるだろう。
 
そのうち、書斎というか、自分だけの場所も欲しいとも思うが、
理想的には、どこででも書けるようになりたい。
道具さえあれば、どこででも仕事ができるのは、
物書きの魅力のひとつなのだから。
 
結局、書く場所なんてものは、
どこでも、その人が書きやすい場所で書けばいいだけの話だが、
仕事としては、やはり書き続けることが大切で、
そのためには規則正しい習慣、そして、健康な肉体が重要だ。
 
村上春樹さんは、折に触れて、
自分の規則正しい執筆活動ぶりと、
水泳やマラソンを日課にしているようなことを発言しているが、
それはなぜかということは、
自分が歳を重ねるごとに身をもって感じる。
 
書くために、ここではないどこかに魂を移動させては、
また帰ってくる。
この作業を繰り返すには、心も身体もバランスが大切だ。
あっちの世界と、こっちの世界を行き来するためにも、
この世で与えられた自分の肉体と精神は、
メンテナンスしながら大切に使わないと、
とても書き続けることはできない。
そもそも、肉体がなければ、この世では存在できないのだし。
 
太宰治も毎朝、妻の手作り弁当を持って仕事場に行き、
午後の3時、4時にはピタッと仕事を止めて、
行きつけの鰻屋で一杯やるような、
規則正しい生活をしていた頃もあったそうだが、
魂と体が、自分ともうひとりの自分が、
分離したままで、せっかちにあの世に行ってしまった。
 
結局、書き続ける場所は、自分のこの肉体で、
魂の乗り物である、この肉体は大事に使っていく。
そんな当たり前のことに、ようやく最近、気づいた。
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at 17:23, maricro15, -

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「自分」って何? 誰?

「自分」って何だ? そして、誰だこれは? 
考えてもわからない。
 
パズルのように断片を組み合わせると、見えてくるだろうか?
この世の最期の「走馬灯」を見るときに、わかるのだろうか?
 
わからない。
 
みんな、自分がわからないから生きていこうとするのだろうか?
 
自分では、自分のことがよくわからないから、
自分以外の人の「自分」からヒントを得ようかと思って、
いろいろな人の「自分」を集めてみた。
 
 
「負けたくない、自分に」(羽生結弦/フィギュアスケーター)
 
「根本的な才能とは、自分に何かができると信じることだ」
(ジョン・レノン/ミュージシャン)
 
「今、自分ががんばれそうなことを積み重ねていくしか、
遠くの目標に近づけない」(イチロー/メジャーリーガー)
 
「英雄とは、自分ができることをした人だ。
凡人は、自分のできることをせず、
できもしないことをしようとする人だ」(ロマン・ロラン/作家)
 
「<深海に生きる魚族のように、
自ら燃えなければどこにも光はない>(明石海人/歌人)
真っ暗闇の海の底で、おぼろげながらも自ら光を発して、
ひっそりと息づいている深海魚、このイメージが、長い間、
僕の生きる力となってくれた。
自己を灯火とし、自己を拠りどころとするがよい。
他のものを拠りどころとしてはならない。
真理は自分の中に見つけるものだ」(大島渚/映画監督)
 
「私の中に私を見てる枝雀がいて、
これが私になかなかOKを出してくれなかったんです」
(桂枝雀/落語家)
 
「自分以外の人間になりたいと願いながら、
人生を送るのは耐え難いって」
(チャーリー・ブラウン/漫画『ピーナッツ』主人公)
 
「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ」
(スナフキン/旅人)
 
「批判するな、自分自身を批判する前に。
批判するな、批判する覚悟がないなら」
(ボブ・マーリー/ミュージシャン)
 
「あちこち旅をしてまわっても、自分自身から逃れられるものではない」
(アーネスト・ヘミングウェイ/作家)
 
 
さて、これらの「自分」の中に、「自分」はいるだろうか?
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at 01:28, maricro15, -

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