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*マリクロ|電子書籍総合出版社 作家ブログ*
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ボブ・ディランの、1965年イギリスツアーのドキュメンタリー映画、
『ドント・ルック・バック/Dont Look Back』(1967年)を観た。
若き日の彼が、“ボブ・ディラン”である理由の断片が散りばめられている。
それにしても、ボブ・ディランはモノクロの人なのだなと思った。
本編中、記者か、取り巻き連中かとのやり取りの場面。
「信心深い?」
「どういう意味かな。毎週、教会に行くかどうかってこと?」
「信じるものは?」
「別にないよ。信仰すべきものはない」
「世界に不信を?」
「そうじゃない。神聖なものが見あたらないだけだ」
あぁ、なんというカッコいい、はぐらかし。
なんと見事な、言い回しの煙に巻き具合。
頭のいい不良ってカッコいいね、と妻が言った。
ここかしこに散らばっている人よ 集まって
まわりの水かさが増しているのをごらん
まもなく 骨までずぶぬれになってしまうのがおわかりだろう
あんたの時間が貴重だと思ったら
泳ぎはじめたほうがよい
さもなくば 石のように沈んでしまう
とにかく時代は変わりつつあるんだから
ペンでもって予言する作家や批評家のみなさん
目を大きく開けなさい
チャンスは二度とは来ないのだから
そして、せっかちに決めつけないことだ
ルーレットはまだ回っているのだし
わかるはずもないだろう
誰のところで止まるのか
いまの敗者は
つぎの勝者だ
とにかく時代は変わりつつあるんだから
「時代は変わる The Times They Are a-Changin/ボブ・ディラン」より一部抜粋
ベトナム反戦運動やキューバ危機、ケネディやキング牧師の暗殺……
社会が大きく揺れる時代に現れた彼の詩は、予言的ともいわれる。
詩人は何かを予言したのだろうか?
それとも、時代はただ繰り返すだけなのだろうか?
答えは風に吹かれている
答えは風の中に
と、この詩人は歌ったが、
たぶん、人間にはわからないのかもね。
鳥には、それがわかっているから
彼らは、空を飛べるのだろうね。
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