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表現者の流儀 #212 植村直己

植村直己(うえむらなおみ 1941年2月12日‐1984年2月13日)

登山家、冒険家

 

1970(昭和48)年、日本人で初めてエベレスト登頂に成功。

同年、世界初の五大陸最高峰登頂者になる。

1978(昭和53)年、世界初の犬ぞりによる単独行で北極点に到達。

1984(昭和59)年、北米アラスカの最高峰・マッキンリー(現・デナリ)に世界初の冬季単独登頂に成功した後、消息を絶つ。

 

植村に憧れて登山家になった、野口健の話。

 

 

いろんな国に行くと……南米もそうだし、アラスカもそうですし、ヒマラヤもそうなんですけども、「お前、日本人か?」「日本人だ」っていうと、「ナオミを知ってるか?」っていう話がよく出るんですよ。

だってもう遭難してから、だいぶ時間が経つんですよ。

ヒマラヤに行っても、「ナオミ、ナオミ」ってね、いろんなシェルパの村々に行くと、直己さんの話が出るんですね。

 

あるシェルパの家に行った時に、指がね、ほとんど、その方なかったんです、冬のエベレストで、凍傷で全部指を落としたんですね、植村さんの隊で。その人の家だったんですね。

で、そのシェルパが僕に手を見せながら「俺は指が一本もない、エベレストの登山隊で指を切った」という話をしたので、なんか面倒臭いところに入っちゃったな、と思ってね。

お前ら日本人のせいで俺は指を切ったんだっていうふうにくると思って、一瞬、構えたんですよ。

(でも)そうじゃなくて、「隊長がナオミで……指を全部失ったら、あの頃は外国人はシェルパのことをあまり人間扱いしてなかった……」っていうんですよ。「でも、ナオミは違った。何度も日本から来てくれて、病院に連れて行ってくれて、なかなか仕事ができないと仕送りをしてくれて……初めて俺たちを人間扱いしたのはナオミだった。俺は指が一本もないけど、この指を見ると、いつもナオミのことを思い出すんだ」って、そのおじいさんがね、僕に話をしてくれたんですよ。

その時に、「あっ、(これが)植村さんなんだな」と思ったんですね。

 

(NHK Eテレ『知恵泉』より)

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